両手両脚を畳の上へと無造作に投げ出し、大鼾をかいて眠っていた漣の鼻腔を、甘い香りがふと掠める。 漂う香りに誘われるようにして意図せず瞼が開き、心地よい夢の世界は途端に現実の向こう側へと追いやられてしまった。 どのような夢であったかなど目を開…
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